シュウカイドウとキンモクセイ
近所に生えていたシュウカイドウとキンモクセイ、横須賀市にあったシュウカイドウと横浜市にあったキンモクセイ。
↓シュウカイドウ。
↓シュウカイドウ。
シュウカイドウ科。
中国南部からマレー半島へかけて野生するベゴニアの一種。ベゴニア類は熱帯原産で寒さに弱いが、シュウカイドウは亜熱帯産だが耐寒性があり、戸外で越冬できるベゴニア類では唯一寒さに強い種類。
雄花と雌花があり雌花は種子を結んで殖えるが、ムカゴを作りこれでも殖える。殖やすにはこのムカゴを採って植えるのがやり易い。
園芸的には秋咲き宿根草として扱われるが、地下に塊茎を作る球根植物で、一種の球根ベゴニアだと言える。
植えっぱなしで育つようだが、日向に植えるとダメなようで弱ってしまう。半日陰から日陰が向いているらしい。
──『日本の花』柳宗民──参照
↓キンモクセイ。
↓キンモクセイ。
↓キンモクセイ。
↓キンモクセイ。
モクセイ科。
春のジンチョウゲ、秋のモクセイが香りの常緑花木。どちらも南中国原産で雌雄異株の常緑樹。日本へ渡来したのはどちらも雄株で実がつかない。最も多く植えられているのはキンモクセイだが、先に渡来したのはギンモクセイのようだ。
東京のキンモクセイが戦後の一時期、花つきが悪くなったことがあった。モクセイは空気の汚染地帯では花つきが悪くなる性質があり、その時期、大気汚染がひどく紫外線量が少なくなったのが原因だったようだ。近年、東京のモクセイが再び花をよくつけるようになったところから空気が以前よりきれいになったのだろう、とのこと。
日当たりが悪いと花つきも悪いので、日当たりのよいところに植えるのがポイント、また日向でも他の木で側面に日が当たらないと側面には花がつかないそうだ。
モクセイの花が終わるとサザンカが咲き始めるそうだ。
──『日本の花』柳宗民──参照
・・・ということは、キンモクセイの横に少しはなしてサザンカを植えて、その間の日陰になりそうなところにシュウカイドウを植えておけば、9月から年末までの間は何かが咲いているわけだ。
ただ、サザンカやツバキはチャドクガの幼虫がつくから近づきたくない木なんだが・・・。